バレンタインはいつから今のようになった?
バレンタインデーの歴史は、古くローマ帝国の時代にさかのぼりますが、
日本では、1958年頃から流行したと、言われています。
バレンタインデーに、とりあえず女性から男性にチョコレートを贈るという習慣は、
日本独自の発展を遂げたものと言われ、
戦前に来日した外国人によっても、一部行われていました。
第二次世界大戦後、まもなく流通業界や製菓業界によって、
販売促進のため普及が試みられましたが、世の中に定着したのは、
1970年後半だったと言います。
普及した説には色々あって、東京大田区のメリーチョコレートという会社が、
「バレンタインデーにチョコレートを渡すのが良い」と最初に考案した説。
1936年頃には神戸のモロゾフ製菓が、外国人英字新聞に公告を掲載しており、
バレンタインチョコレートを最初に考案をした仕掛け人というのが、
最有力の説と言われているそうです。
一時、日本でのバレンタインチョコレートの定着は難しいとも言われていましたが、
1970年前半の、高度経済成長が終焉した頃になって、
チョコレートの売り上げが急増したのでした。
女子が男子に本命チョコを贈るという「日本型バレンタインデー」が定着すると、
さらに1980年前半に日本独自の習慣「ホワイトデーと義理チョコ」が登場。
ホワイトデーキャンペーンとして、広まったたようです。
日本のチョコレートの消費量の2割程度が、この日に消費されるほどの、
子供から大人まで楽しむ現在の国民的行事となりました。
節分の恵方巻とともに、バレンタインデーのチョコレートも、
流通業界のリードによるものが、大きいようです。
バレンタイン雑学
普通のチョコレートではなく、和菓子のものもあるようです。
① 白いんげんで作った綺麗な外側皮に、中に生チョコレートを入れたもの
② さとうきびと黒蜜を混ぜ合わせ、チンスコウのように焼いて、
チョコとあわせるもの
③ 砂糖を使わず,羅漢果(天然の甘味料)を使い、
ガトーショコラのような感じのもの。糖質は2分の1だそうです。
④ チョコレートを千代紙のように薄く作って、
でんぷんで作られたインクで柄を書いたもの
(千代・・永遠にご縁があるようにとの願い)